世間体を気にするのをやめたい

THINK

世間体を気にせずに生きられたら、
どんなにラクか・・・

そうそう、
これはゲイだからとか関係なく、
みんな多少なりともそう思うところあるよね。

僕が今までいろんなゲイの人とお話してきたり、
音楽を通じていろんな人と出会ってきたりして、
世間体を気にする人気にしない人って、
やっぱりいた。

そこで僕は、
「世間体を気にしなくなれたら楽なのになぁ」
「僕も少しは世間体のしがらみから解き放たれたいなぁ」

と思い、
どうすれば世間体を気にせずに生きていけるのか
考えたり試したりしたんだ。

今日はそのことについて、
紹介していきますね。

この記事を読めば、
世間体にがんじがらめになっている人も、
少しは解放されるんじゃないかな。

これはそんなに勇気がいることではないので、
少しずつ試してみるといいと思いますよ♪

上野正卯(うえの・しょうぼう)


1979年・千葉県生まれ・ゲイ。
現在、付き合って7年になる彼氏と同棲中。
大学卒業後は教育業界で18年。
ゲイとして悩んだり工夫したりしたことが、
多方面で大きく活用できることを実感しています。

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ふたつの考え方を組み合わせた

この世間体について考えるにあたって、
僕は、ある二つの考え方を組み合わせてみたんだ。

次に話す「A」と「B」について、考えてみよう。

A:「世間体」の「世間」って具体的に誰やねん

世間体について悩む前に、
まず話の大前提としてね、

「世間体」「世間」って、
具体的に「誰」?

もし実体のない人間の目を気にして生きてるなら、
そんな無駄なことはない

そうなんだよ、
僕はいったい誰の目を気にして生きづらさを感じてるのか、ってこと。

言い方を変えると、
「上野はゲイだ」って、「誰に」知られたくないのか。

それは、僕の周りの人。

これね、
僕の周りの人なんだよ。

学校の友達、友達のお母さん、バイト先の友達、
会社の同僚、上司、お客さん、
家族、親戚。

僕のことを知ってる人に、
「上野ってゲイなんだってー」
「え、マジかよw」
「あいつホモなの?」
「うわぁ、キモ」
「かわいそうにね」

って言われるのがツラい。

ちょっと難しい言い方をすると、
今僕が属してるコミュニティから、はじかれるかもしれない。
それに対する恐怖なんだよ。

だからぶっちゃけね、
僕と関係ない人に「上野はゲイだ」って知られても、
痛くも痒くもないワケ。

そんなの(笑)、言われた方だって、
「え、上野?その人がゲイなの?だから?」
ってなるでしょw
だって俺のこと知らないんだもんw

例えばさ、
僕は今、千葉県に住んでるんだけど、
北海道の網走あたりに行って、
地域の市民ホールに集まってもらった1000人くらいの聴衆に向かってマイクで、

「僕ゲイなんです」
って言っても全然怖くないw
だってみんな俺のこと知らないもんw

つまりだ。

考え方:A

「世間体」の「世間」って、
僕の身近な人たちっていうことだ。

僕は、
今僕が属しているコミュニティから、
外されるのが怖いんだ。

B:波長が合う人を選んでる

僕は趣味で音楽をやっていて、
いろんな人と接する機会があるんだ。
仕事をやってても、
毎日いろんな生徒とか保護者の方とかと話すし、出会うし、別れもある。

そういうことを繰り返しているとね、

人は、
自分と波長が合う人を引き寄せる
ような気がするんだよね。

・・・って書くと宗教っぽくてイヤなんだけど(笑)、
んー、分かりやすく言うとね、
クラスで仲良くなる人って、波長が合う人だよね。
自分と近い価値観を持った人。
チャラチャラした人は同じような人たちとグループを組むし、
大人しい人は大人しい人と友達になる。

だって、
価値観の違う人と長く一緒にいると、
心が疲れるじゃん。

人は、一緒にいて心地よい人と一緒に居たくなる。
だから、
同じ価値観を持った人を引き寄せてるし、
自分も同じ価値観を持った人に近づいていくと思うんだ。

もちろん、
僕の周りにいる人って、
みんながみんな、僕と波長が合っているとは思わない。
都合が良くて一緒にいる人もいるだろうし、
僕を便利なヤツだと思って利用する人もいるかもしれない。
別にそれは何でもいいんだけど、
同じ価値観を持った人が多くなっていくのは否めないかな。

そういう意味では、
年を取ると自分の考え方が固くなってしまうっていうのは納得
だってそりゃそうだよ、
年を取ると、同じ価値観のグループの中にずーっといることになる。
そしたら、それが「当たり前だ」って思いやすくなるもんね。

いつまでも柔らかい頭でいるためには、
そして、自分の常識にとらわれ過ぎてしまわないためには、
居心地の良いコミュニティを大切にしつつも、
新たな出会い・新たなコミュニティに飛び込んでいけばいいと思うんだ。

考え方:B

人は、
自分と同じ価値観の人と一緒に居ることが心地よい。
つまり、
自分と同じ価値観を持った人を、引き寄せてるし、
自分と同じ価値観を持った人に、近づいていく。

A+B=自分が世間体を気にしなけりゃいい

AとBの考え方を融合すると、
結局はそういうことになるんだよ。

僕自身が世間体を気にするから、
僕の周りに世間体を気にする人が集まっちゃうんだ。
そうすると、
僕の周りには、周りからどう思われるか気にする人が集まっちゃうから、
結局みんなお互いに気が張ってる状態を作り上げちゃってるんだよね。

そうなると、
余計に世間体を気にするコミュニティが出来上がっちゃう(笑)。

いやいやいやいやww
それが疲れちゃう原因なんだってw

つまり、
僕自身が、
「周りからどう思われようが知ったこっちゃないぜー☆」
っていう人間になれば、
「知ったこっちゃないぜー人間」が集まってくるんだw
そうすれば、
僕がゲイだろうが何だろうが、特に気にしない集団ができあがる。

そしてそれが「僕の世間」になるわけだ。

つまり、
これを利用すると、
「自分が自分らしくあることが素敵だ」
と思って行動していれば、
「自分が自分らしくあることが素敵だ人間」の集団になるから、
世間体なんて価値観は、遠いはるか彼方に吹っ飛んでしまう。

こうして僕は、
少しずつ自分の価値観を変えてきた。
そして周りにそれを発信し続けてきた。

学生時代は誰一人として僕がゲイであることを知らなかったのに対し、
大人になってからは、
学生時代から長く付き合っている友人でも、
音楽仲間でも、会社の同僚でも、上司でも、
僕がゲイであることは、伝えようと思えば伝えてる。
そして嬉しいことに、
それでも僕と友人で居てくれている。

ただし、当然リスクもある。
ゲイだということをネタに恐喝してくる人もいるかもしれない。
それはやっぱり信頼できる人にしか伝えていないし、
表裏のある人になんかとてもじゃないけど言えないし、
「この人は人として僕と付き合ってくれる人だな」と思える人にしか伝えない。

でも、
自分がありのままの自分で居られるって、
こんなにも心地よいことなんだなぁって思う。
そして、
普通のストレートの人は、
幼いころからこうして生きてきてるんだ。

羨ましい。

「なんで僕だけ、足に重りを付けたまま生きるような目に遭わなきゃならないんだ」
っても思った。

だけどこれにも意味があるんだよ、きっと。
ゲイでなくても、
自分らしく生きられない人って世の中にたくさんいると思うんだ。
世間体を気にして、素直になれない人ってたくさんいる。
そういう人たちに勇気を与えられるのも、
僕みたいな人間にしかできない役目だと思うんだよね。

・・・っていう人生を歩んでいけば、
死ぬ瞬間、
「あぁー、おもしろかったーw」
って死ねる気がします(笑)。

まとめ

世間体を気にしちゃうの、やめたいんですけど

「世間体」の「世間」って、自分の身の周りの人のこと。

人は、
自分と同じ価値観を持った人を、引き寄せてるし、
自分と同じ価値観を持った人に、近づいていく。

積極的に自ら世間体を気にしない。
すると世間体を気にしない人たちに囲まれて心地よくなれる。

コメント

  1. […] あ、世間体については、僕も思うところがあるので、よかったらこちらの記事も読んでみてください♪「世間体を気にするのをやめたい」 […]