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ゲイの僕が30歳で両親にカミングアウトするための準備

●誰でも読める話
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30歳を迎えた僕は、
両親にゲイをカミングアウトする必要があるなぁーと思ったんだけど、
(前記事はこちら「ゲイの僕が30歳で両親にカミングアウトした理由」)

もちろん、うまくいく自信なんて、

ないw

そこで、
僕なりにカミングアウトをうまく成功させるために、

作戦を考えた。

これは僕の親の性格をよーーーく考えてのことだ。
親に、どう受け止めてほしいのか。
そして、カミングアウトをした後、今後はどういう関係を構築していくのか。
親にはどういう気持ちや考え方に至ってほしいか。

そして、
そのためには、
何を伝えて、何を伝えないのか。
どういう伝え方で伝えると、より強くちゃんと伝わるか。

考えて、準備して、
挑んだつもりです。

この記事では、
僕が具体的にどんな手法でカミングアウトをしたのかということはもちろんなんだけど、
それだと、他の人の参考にならないから(うちの親の性格を考えての方法だから)、
どういうことに気を付けて準備したのか、
「考え方」についても紹介できたらと思います。

でもこれも毎回言っていることだけど、
「こういうやり方が正解だ」と言うつもりもないし、
そんなことを思ってもいないからね♪
そもそもカミングアウト自体も、正解かどうか、分からない。

でも、
僕と同じように、親にカミングアウトをしようと悩んでいる人がいたら、
何かの参考になればと思う気持ちだけなんで、
そこんところご理解くださいまーせ♪

上野正卯(うえの・しょうぼう)


1979年・千葉県生まれ・ゲイ。
現在、付き合って7年になる彼氏と同棲中。
大学卒業後は教育業界で18年。
ゲイとして悩んだり工夫したりしたことが、
多方面で大きく活用できることを実感しています。

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カミングアウトの目的は「関係の改善」

カミングアウトをする理由については、別記事でめちゃくちゃ語ったので(笑)、
ここでは省略するとしてね、

カミングアウトをするとしたら、
「カミングアウトをして、どうすんの?」
ですよ。

僕の場合は「親子関係の改善」だと思っていました。

親が愛している息子は「ゲイじゃない息子」

親が僕を愛していたとしても、
それって「ゲイじゃない僕」
なんだよね。

まぁ、僕がゲイだってことに気付いてるか気付いてないかっていう問題もあるけど、
今のところは「ゲイではない」っていう前提で話が進んでいるわけだから、
親が愛しているのは、「ゲイではない息子」なんだ。

でも、
本当は「ゲイの息子」
なんだ。

カミングアウトをしたから、息子への愛が変わるかって言ったら、
変わらないと信じたいけど、
もしかしたら、変わるかもしれない。
だから「ゲイの息子」母親関係っていうのは、
現段階では「ゼロ」なんだよね、まったく成立してない。

「ゲイの息子」と両親の「新たな親子関係」の構築

だから、
「ゲイの息子」と「両親」が、
新しく親子関係を築きなおしていくっていうイメージでいたんだよね。

もっと具体的に言うと、
「息子はゲイで結婚もできないけど、幸せでいてくれるならそれでいい」
って思ってもらえたらいいなぁーと思ったんだ。

さらにネガティブな言い方で言うと、
「息子がゲイでも許してください。息子として認めてください」
っていう気持ちが大きかったのも事実。

そしてポジティブな言い方で言うと、
「あんたたちいつまでイチャイチャしてんの!」
って笑われる関係ですw

親のテンションで受け止め方が変わっちゃわないように

さて。

僕が親に「実は僕、ゲイなんだ」って言う時って、
親がどんなテンションなのかって実はめちゃくちゃ大事だと思ったんだよね。

踊るさんま御殿(笑)なんかを見てる時にカミングアウトしたら、
俺:「俺、ゲイなんだ」
親:「んなアホなwそんなわけないやん、、、ホンマや!
ってなるじゃんw←なるかよ

NHKスペシャルなんて見てる時にカミングアウトしたら、
俺:「俺、ゲイなんだ」
親:「同性愛者を取り巻く社会の認識って変わってきてて・・・」
なんて語り始めるでしょw←そんなにノリ良かったら悩まねーよ

かといって普通に伝えたらショックがデカい心配性の両親はきっと困惑する。
俺:「俺、ゲイなんだ」
親:「え?え、それって、え、なに?ちょっとあんた、それどういうこと?」
俺:「いや、だから、その」
親:「いきなり何?え、っていうかあんた、男とそういうことするの!?」
なーんてことになると、僕の話なんて耳に入っていかない。

まぁつまり(笑)、
親の精神状態によって、
僕の望まない気持ち・状況になっちゃうと困るわけだ。

「病院へ行こう」とか「あんたが結婚してくれないとお母さん死ねない」とか、
そんなしんどいこと言われると、僕もしんどい。

「まぁ、しょうがない」とか「元気で生きてくれたらそれでいい」とかさ、
少し気楽に前向きなことを言われた方が僕としては嬉しい。

そこで僕は、
ハードルを上げてショックを和らげることを思いついた。

カミングアウト2週間前に、突然「話したいことがある」の電話

僕は当時、一人暮らしをしてたのね。
というのも、実家にいるとゲイだということを隠し続けなきゃいけないから、
ずーーっと気を遣い続けることになるじゃん。
それに疲れて、一人暮らしをしてたんだ。

だから、
シンプルに言うと、実家が嫌で独り暮らしを始めたわけ。
そうなると、やっぱり自分から喜んで実家に電話はしないので、
親と僕の関係は、自然と疎遠になっていったんだ。

すると、
僕がたまに実家に電話なんかすると、
珍しすぎて「何かあったの?」ってなるw

実はこれを利用したんだ。

普段、電話なんかかかってこない息子から、
突然電話が来るわけです。

親としては「珍しい」「なんだろう?」ってなる。

この時、電話では僕と母親が話した。
父親はまだ冷静な会話が成立する人だった。
感情的になりやすいのは、どちらかというと母親だった。

カミングアウトをする2週間くらい前、仕事が終わって夜10時頃だったと思う。
だいたいこんな感じの会話だった。

母「え、どうしたの?こんな時間に」
僕「うん、ちょっとね」
母「ちょっと、何?どうしたの?」
僕「・・・うん、今度、話したいことがあって」
母「話したいこと?」
僕「・・・うん。っていうか、話しておきたいことがあってね、ちょっと」
母「・・・え、何?何かあったの?」
僕「いや、なにもない」
母「何もないわけないでしょ、いいから言ってごらん」
僕「・・・んー、、うん。やっぱり今度行ったときに話す」

突然、話があると告げられた母親。
落ち着いた調子で話し続ける息子の声に、
何とも言えない不安を感じていたようだった。

母「・・・何?なんかの病気?」
僕「病気では・・・ない」

やっぱり一番最初に息子の身を案じるんだと思う。
でもゲイは病気ではない。

母「何?お金?」
僕「お金でもない」
母「・・・何か犯罪に巻き込まれたとか?」
僕「それもない」
母「えー・・・、いったい、何なの・・・?」
僕「大丈夫。今度ご飯食べに行っていい?」
母「いいけど・・・、心配だよ・・・」
僕「大丈夫だよ、死ぬとか遠くに行くとかじゃないし、今までと変わらないから」

母親はとてつもなく心配してた。
親というのはやはり我が子の身を一番に案じるものだもん。
この時は心配かけて申し訳なく思った。
でも、これも僕と両親が良好な関係を築いていくために、必要なステップ。

僕からの電話を受けて、母親は心配していろいろな憶測を立てる。
そして、最悪の事態(命にかかわること等)を考えてくれれば、
僕からカミングアウトを受けても、そこまでショックじゃないと思ったんだ。

カミングアウト前日にも電話

カミングアウト前日の夜にも、実家に電話をかけたんだ。
なぜかっていうと、

極端な心配をさせないため。

心配性の両親は、
「言いにくくて、言えなくて、自殺でもするんじゃないか」
とか思っちゃうかもしれなかったので、
僕がそこまで思い悩んでないってことを、一応伝えておこうと思ってね。
だから「明日は話に行くからよろしくね」くらいに軽く。

とにかく冷静に受け止めてほしい

もうこれ一点です。

我が子がゲイで、普通の人生(普通の定義はさておきそう思ってしまう)を歩めない
それを心配するがあまり、感情的になったり、悲観的になったり、
最悪なのはなかったことにされたり

でも子を思うがゆえに、冷静になんてなれないと思うんだよね。
だけど、だからこそできるだけ冷静に聞いてもらえるよう努めないとね。
カミングアウトする僕としては、せめてそこら辺の配慮はしてあげたいもん。

だから、
「うちの子が重い病気で死ぬかもしれない」
「犯罪に巻き込まれて逮捕されることになったのか?」

とか、
大きな過ちを犯したくらいの想像をしてもらって、
そこから「ゲイだった」っていうところに行けば、
「あ、、そういうことか」
って着地をしてくれると思ったんだよね。
一時的に大きな心配をかけることにはなるけど、
中長期的に見れば、その方がいい方向に考えがまとまるはず。

ということで、
僕の場合は、
自分の性格もそうだけど、
両親の性格を考えて、こういうカミングアウトになったわけです。

過度な期待はしない

ゲイであることを受け止めてほしい、認めてほしいって思うけど、
これはぜいたくな願いだと思うんだ。

っていうのはね、
僕は、自分がゲイであることを受け止めるのに、
数年もの月日を費やした。

どうにかしてゲイを治せないか。<別記事
女の子と付き合えば好きになるんじゃないか。<別記事
性的興味とは別に恋愛は女の子とできるんじゃないか。
いずれ、女の子を好きになる時が来る…

そんなことを、
小学校の高学年から、大学を卒業するくらいまでの間、
ずーーーーーっと悩んでた。

僕は、
僕自身の心が、
分からなかった。

だから、
親が、
僕の心を分かるのに、
僕以上の時間がかかって当然なんだ。

多くは望まない。

それでも僕を息子として、
話でもしてくれればいいかな。

と、
僕のハードルも下げました。

まとめ

  • カミングアウトは、と、本当の自分が、新しい関係を築く第一歩
  • 親が感情的になりすぎないように、冷静に持っていく。
  • 親に多くは求めない。

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