スポンサーリンク

両親へのカミングアウト②~準備~

●ゲイの人向け
スポンサーリンク

今まで何人かの友達や仲間にカミングアウトをしてきましたが、
両親へのカミングアウトで失敗するわけにはいきません。
そのために、僕はあらゆる想定をして、準備をしてきました。
ただ伝えればいいというわけにはいかないだろうなと思ったからです。
僕は両親に、息子がゲイだということを受け止めてほしかったし、
一緒に乗り越えていってほしいと思っていました。

そのための準備を、いくつかご紹介します。

スポンサーリンク

カミングアウトは「伝えること」じゃなく 「もっと仲良くなること」

そもそもなんでカミングアウトするのか。
ということについては前の記事「両親へのカミングアウト①~理由~」をご覧ください。

そうなんですね。
「僕はゲイだ」
って伝えるだけだと、
伝えられた相手はきっと「えー、そうなんだー」と思って、
そこからどう接すればいいのか考えるんじゃないかと思うんです。

「今まで通り接すればいいのかな…」と関係の在り方を考えたり、
「でも何か変なことを言って傷つけちゃうのかもしれないな…」と少し距離ができてしまったり。

「ゲイだ」ということで、普段周りにゲイが存在していない一般の皆さんは、
どう接したらいいのか、悩むまではいかなくても、一瞬「考える」んですね。

でもそれはそれでいいんです。

カミングアウトされた人は、
今までノンケである僕と、付き合ってきました。
これからゲイである僕と、付き合っていくわけです。
多少なりとも、僕と仲良くしていくためにはどうすればいいんだろう、っていう気持ちがあるから、
一瞬でもじっくりでも「考える」んだと思います。

ですから、光栄なことです☆(笑)

だから僕は、
親にカミングアウトをするという気持ちになった時、

「今まで以上に仲良くなるためにカミングアウトするんだ」

ということを忘れないように、
こういう大切な目的を、不安でかき消されてしまわないように、
強く、強く、自分に意識させ続けていました。

つまり、カミングアウトをした後を、
強くイメージしていたということです。

究極のイメージは、
「あんたまた彼氏とイチャイチャばっかりしてんじゃないのー?」
って言わせることです(笑)。

そんな人間関係を目指しています(笑)。
ちなみにまだここまでは至っていません( ;∀;)
結構いいところまでは進んでると思うんだけどなw

2週間前に不審な電話をかけて、不安をあおる

まず、親がどんなテンションの状態でカミングアウトを聞くべきか、考えました。
テレビでバラエティを見ながら、ふざけたテンションで話すのがいいのか…。
いやいや(笑)、それだと、
「え!?え!?なにそれ??ちょっとどういうことなの??」
と感情的に一気にピークが訪れてしまう。
事態を飲み込んだ親は、楽しいバラエティからゲイのカミングアウトという最大の落差を感じてしまう(笑)。
いや、そもそも僕はノリで理解してほしいんじゃない、
親に「受け止めてほしい」んだ。
だから、まずは親が冷静な状態でカミングアウトを聞くというのが理想的かなと思いました。

可能な限り「ショック」を和らげて、
事実を事実として理解してもらう必要がある。

 

そして、
いよいよ動き出します。

それはカミングアウト当日の2週間ほど前。

母親に電話を掛けました。
感情的になるなら、父親よりも母親の方だと思ったからです。
母親の冷静さをゲットできたら、父親はその時はもう冷静でいるはずです、

確か、夜の10時頃だったと思います。
これも、夜の方が不安な気持ちになると思ったからです。

当時のやりとりは、確かこんな感じでした。

母「え、どうしたの?こんな時間に」
僕「うん、ちょっとね」
母「ちょっと、何?どうしたの?」
僕「・・・うん、今度、話したいことがあって」
母「話したいこと?」
僕「・・・うん。っていうか、話しておきたいことがあってね、ちょっと」
母「・・・え、何?何かあったの?」
僕「いや、なにもない」
母「何もないわけないでしょ、いいから言ってごらん」
僕「・・・んー、、うん。やっぱり今度行ったときに話す」

突然、話があると告げられた母親。
落ち着いた調子で話し続ける息子の声に、
何とも言えない不安を感じていたようでした。

母「・・・何?なんかの病気?」
僕「病気では・・・ない」

やっぱり一番最初に息子の身を案じるんだと思います。
でもゲイは病気ではありません。

母「何?お金?」
僕「お金でもない」
母「・・・何か犯罪に巻き込まれたとか?」
僕「それもない」
母「えー・・・、いったい、何なの・・・?」
僕「大丈夫。今度ご飯食べに行っていい?」
母「いいけど・・・、心配だよ・・・」
僕「大丈夫だよ、死ぬとか遠くに行くとかじゃないし、今までと変わらないから」

母親はとてつもなく心配していました。
親というのはやはり我が子の身を一番に案じるものです。
この時は心配かけて申し訳なく思いました。
でも、これも僕と両親の良好な関係を築いていくための必要なステップです。

僕からの電話を受けて、母親は心配していろいろな憶測を立てます。
そして、最悪の事態を考えてくれれば、
僕からカミングアウトを受けても、そこまでショックではなくなると思いました。

前日に電話をかけて、安心させる

そして、カミングアウト前日にも、電話を掛けました。
それは、例えば息子が自殺するんじゃないかとか、
極端な心配をさせないためです。
ちゃんと話をしに行くから、ちゃんと聞いてねというメッセージの電話です。
だからこの日はそんなに重く話さず、
いつもの調子で明るく話しました。

カミングアウト準備の目的は「冷静に受け止めてもらうため」

僕は、自分がゲイであることで長い間ずっと悩んできました。
自分の人生の将来性もなく、幸せになれないと思い込んできました。
人生を終わりにしよう本気で考えたこともあったくらいです。

でも、何度も何度も自分と向き合って、
自分という人間をよくよく知ることで、
前向きに生きようと切り替えることができました。

でも、親から見た息子となれば、話は違います。
親は、自分の身に降りかかったことではないので、僕本人より実感が乏しくなります。
実感がない中で、不安だけで悩み続けても、良い解決策は浮かびません。

つまり、
僕自身でさえ、感情的になったら終わってしまっていた事案なんです。
親が感情的になったら「自分の育て方が悪かったんだ」などと、
悪い方へ考えてしまうでしょう。

必要なのは、冷静さです。

事態を正しく理解し、
どういう方針のもと、
どう対処していけばいいのか。

くりかえします。
必要なのは、冷静さです。

そのために、前もって感情的(不安)になってもらい、
「なんだ、そんなことか」くらいの着地点が欲しかったんです。

そして、
いよいよカミングアウトを迎えます。

コメント