01-1.フツーっすよ

君の周りにさ、ゲイっている?

ここにいまーす。
僕はゲイです。

僕の雰囲気だけでもここにちょっと載せておこっか。

うん、まぁ顔はまだ隠しておこう。
ファンレターが山のように届いても困るんで☆

ここで「男らしさ」の定義っていうのもおかしな話なんだけど、
まぁ、分かりやすく言っておくと、

僕の場合、
見た目は、男性。
話し方も、男性。

そう。
パッと見、普通の男性なんですよ。

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「結婚しないの?」って言われるけど

僕のことをゲイだと知らない人からは、
「結婚とかしないの?」
って、よく言われる。

あ、ちなみにこういうことを言われても、
僕は悪い気はしません。

いや、でもあれだよ、
僕のことをゲイだと知ってて、
しかも女性と結婚する気がないって分かってて、
僕をバカにするつもりで、
「お前ってさぁ、女と結婚とかしないの?ww」
とか言われたら、ちょっとうざいね(笑)。

「結婚しないの?」
って言われても悪い気にはならないよー。
だってそれって、
「どういう意味なのか」が大事でしょ。

「上野さんって素敵な男性なのに結婚しないの?」
「上野さんって素敵な男性なんだからいい女性でも紹介しようか?」
「上野さんってもうすでに素敵な彼女さんとかいらっしゃるのかしら?☆」

みたいな?(笑)
そういう意味で聞いてるんでしょ?←ミスター前向き男

でも悪い意味として捉えたって、せいぜい、

「上野さんってそんなに素敵な男性なのに結婚しないって、
なにか独特な性癖でもあるのかしら?」

くらいじゃない?(笑)

どっちにしろ、

相手は、僕のことを好いてくれて、
聞いてくれたことだよね。

そういう気持ちが見えたなら、
僕は悪い気はしないなぁ。

あとね、
「奥さんと小さな子ども連れて、日曜のイオンとか歩いてそう(笑)」
とも言われる(笑)。

これはどういう意味なんだろう?(笑)
パパっぽいってこと?
それは誉め言葉なの?(笑)
よくわからないから笑ってるけどね。

NGワード

ゲイの人に、
こういう言葉を使ったら失礼だ、とか、
こんな言い回しは差別的だ、とか、
世間では言われてるよね。

でも僕はそれがよく分からないんだ。
みんながみんな、LGBTの歴史的背景を勉強した上で生きてないからね。
それは僕だってそう。
いろんなことについて、まだまだ勉強不足。

君と僕の関係性なら、
「おい変態!」
って言葉にでさえ、愛を感じる。

でも見知らぬ人との関係性なら、
「その服、独特ですね」
って言われただけで不機嫌になるよね。

だけど、
「小難しいことはよく分からないから、
なんて言っちゃいけないか、NGワードだけ教えて」
っていうのは切ない。

だけどニーズはあるんだろうなぁ。

「言葉だけを表面的に取り繕っても、
心の中に差別や偏見が渦巻いてる可能性ありだ!(笑)」
って思っちゃう。
そういう人と話すときは、自然と身構えちゃうなぁ。

逆に、
気持ちいい人だったら、何を言われてもいいかも。
彼氏との関係とかどんどん聞いてきてほしいし、
僕もどんどん話したい。

僕は国民の人気者になるわけではないので、
ゲイとか、ストレートとか、男性とか、女性とか、関係なく、
僕の大切な友人、仲間や家族と、
幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。
みたいな人生を歩みたいね(笑)。

「まとまり」よりも「個人」で見れば偏見は生まれにくい

こんな風に、
LGBTとかゲイっていっても、
いろんな人がいるんだ。

「男はみんなこうだよね」
「なんで女っていつもこうなんだよ」
「日本人はこういう性格だよね」

とは言いつつも、
いろんな男がいて、いろんな女がいるよね。
日本人にだって、いろんな日本人がいるんだよ。

それと一緒。
特別なことじゃないんだ。

「男」とか「女」とか「日本人」っていう「まとまり」で見るんじゃなくて、
「個人」を見ればいいって話。

「偏見」って、
「まとまり」で見て判断しちゃうことだもんね。

ということで、
僕の話をしよう。

普通の男性に見えるけど、ゲイなんです

さっきも言った通り、
僕は、
見た目も男性。
話し方も男性。
自分のことを男性だと思ってるし、
女性になりたいとは特に思わない。

そして、好きになるのは女性じゃなくて、
男性。

恋愛対象としても。
性的にも。

いわゆる「ゲイ」ってやつに分類されるのかな。

みんなの「ゲイ」のイメージってどんなんだろう。

毎年行われてる「プライドパレード」には一度も行ったことはありません。
LGBTQを象徴するレインボーカラーのグッズとか、
ぜーんぜん持ってない。

いや、嫌いってわけじゃないんだけど、
みんなと同じことするのがあんまり好きじゃないっていうか・・・

・・・ハイ。
あまのじゃくです(笑)。
ガンコです。頭が固いです。ワガママです。

話を戻すぞ。

俺ってゲイっぽいのかなぁ。

俺自身、
マッチョでもないし、
ジャニーズ系だった・・・と願いたいけど(笑)、
いわゆる「イケメン」ではないし、
オネエな感じでもない。

普通の40代男性。
・・・だと思う。

だけど一般的な「ゲイ」のイメージって、
女性寄りの言動が多い感じ?
いわゆる「オネエ」みたいなキャラ。

生物学的には、男性。
ついてるモノが、ついてる。
だけど女性的なメイクをしたり、
女性的な話し方、しぐさ、振舞いをする。

テレビで見るゲイってみんなオネエの人が多いよね。

もちろん、
そういうオネエタイプのゲイもいるし、

僕みたいな、
普通の男性みたいなタイプのゲイもいる。

多くのゲイが、
僕と同じように、
男性の外見をして、
男性が好きで、
普通に世の中で生きてる。

朝起きて、メシ食って、学校行って、授業やって、部活やって、帰って、<メシ食って、テレビ見て、ゲームして、風呂入って、寝る。

みんなと、おんなじ。

受験があって、進学して、就職して、働く。
会社行って、働いて、弁当食べて、人間関係に悩んで、残業して、疲れて、帰る。

休みの日は少し遅く起きて、洗濯機を回しながら、コーヒー飲んで、
「なんか俺ってオシャンじゃね?」って勘違いに浸る。

横断歩道を渡る時は白いところだけ踏んで歩く。
歩道の模様の色が付いてるところだけを踏めるように歩幅を調整する。
階段はいつも右足から。だけど降りるときは左足から。

何も特別なことじゃない。ネタにすらならないレベル。

そう。
たいがい、俺らは、
フツーなんだよ。

ちょっと紹介「プライド・パレード」

元々は、ニューヨークの「ストーンウォール事件」が発端だった。
1965年のこと。もう今からだいぶ昔だね。
当時は同性で手をつないだりキスをしたりするだけで、
警察に拘束されるような時代だった。

そんな時代の最中、ストーンウォールにあるゲイバーに警察の踏み込み捜査が入った。
今まではおとなしく警察の言うとおりに拘束・連行されていたゲイたちだったんだけど、
このストーンウォール事件の時には、反抗したんだよね。
そしてこれが暴動に発展。

それをきっかけに、世界中でLGBTQの当事者や、彼らの気持ちに賛同する人たちが、
当事者たちの権利や主張を表する場になっていったんだよね。
もちろん、暴動なんていう危険なことはせず、「パレード」という形でね。

それが今では世界中で行われていて、
日本でも東京をはじめ、主要都市でほぼ毎年くらいのペースで開催されてるんだ。

でもこのパレードには賛否両論あってね。

実は、僕はパレードにはあまり良い印象を持っていない。
趣旨はとても強く賛同するよ。
「ここにゲイがいるんだ!」っていうことで存在を分かってもらえるってデカイからね。

だけど、写真を見ても分かるように、視覚的に「強い」。
肌の露出が多かったり、奇抜な服装をしていたりとか。

そしてマスコミは、このような格好をした人を報道するんだよ、
「これがゲイだ」ってね。

人は視覚的な情報から相手を把握することが多い。
ようするに「見た目の印象はデカイ」ってことだ。

僕はこんな格好はしていないし、こんな格好をしたくもない。
だからゲイを「このような人たちだ」と思ってほしくないんだ。
もちろん見た目で分かりやすくするために、パレードの時だけこういう姿をする人もいる。
普段から会社でこんな服を着てたら目立ちすぎるからね(笑)。

まぁ、そんなこという僕だって、
こうして批判をするくせに、対案を出してない。

だけど「ここにゲイがいるんだぜー」って言うだけなら、
この文章だって同じことかもね。

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