同性婚へのスタンス「必要な社会制度のひとつ」

THINK

僕は、同性での結婚に賛成です。
その理由はたくさんありますが、
今回はそもそもの大前提についてお話します。
そして数々の課題があることも事実です。
僕はやみくもに同性婚に賛成したくありません。
しっかりと精査し、結婚観とは何かということから考えて、
より自由な結婚を、多くの人が幸せになるために、選べるような社会になってほしいと思います。

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世界の動きと社会の方向性

世界では、同性婚が合法化される国や地域が増えています。
2019年5月現在の時点で、世界の約20%の国と地域で、同性婚は認められているそうです。

現在、同性婚および登録パートナーシップなど同性カップルの権利を保障する制度を持つ国・地域は世界中の約20%の国・地域に及んでいます。(2019年5月時点)

同性婚が認められる国・地域は以下の通りです。

国名 法律施行日
1 オランダ 2001年4月1日
2 ベルギー 2003年6月1日
3 スペイン 2005年7月3日
4 カナダ 2005年7月20日
5 南アフリカ 2006年11月30日
6 ノルウェー 2009年1月1日
7 スウェーデン 2009年5月1日
8 ポルトガル 2010年6月5日
9 アイスランド 2010年6月27日
10 アルゼンチン 2010年7月22日
11 デンマーク 2012年6月15日
12 ブラジル 2013年5月16日
13 フランス 2013年5月18日
14 ウルグアイ 2013年8月5日
15 ニュージーランド 2013年8月19日
16 英国(北アイルランドを除く) 2014年3月29日
17 ルクセンブルク 2015年1月1日
18 米国 2015年6月26日
19 アイルランド 2015年11月16日
20 コロンビア 2016年4月28日
21 フィンランド 2017年3月1日
22 マルタ 2017年9月1日
23 ドイツ 2017年10月1日
24 オーストラリア 2017年12月9日
25 オーストリア 2019年1月1日
26 台湾 2019年5月24日
27 エクアドル 2019年6月12日
コスタリカ 2020年5月までに

以上のほか、メキシコにおいては、一部の州において同性婚が実行され、それらの州で成立した同性婚が全ての州で認められています。

出典:NPO法人 EMA日本

世界の20%ですから、まだまだ少数派です。
中には同性愛者であるということで死刑になる国もあります。(これが結構ある)

ただ、僕はここで、
「世界中で同性婚を認めるムーブメントがあるから、同性婚を認めましょう」
と言うつもりはありません。
世界中がどんなムーブメントであろうとも、
日本は日本の事情があって、先進的に実施していることもあれば、後進的に頑張っていることだってあります。
それこそ個性を認める考え方だと思います。
そう単純な問題ではありません。
僕らは僕らで、しっかり考えて、
日本国民としての僕らの「あるべき姿」を模索していくべきだと考えています。

世界では、同性婚が広まりつつある。
だけど、日本は日本の在り方を模索すればいい。
個性を認めるということは、そういう考え方のこと。

でも、早く結婚はしたいw

結婚の2つの側面「精神的結婚」「社会制度上の結婚」

そもそも私たちにとって「結婚」の意味することは、
「精神的結婚」と「社会制度上の結婚」というような2つに分けることができると思います。

どういうことかと言うと、
「精神的結婚」というのは、簡単に言うと「気持ちの上で結婚する」ということかな。
「このパートナーと一生を共にして生きていきたいな」と思ったり、
「このパートナーと愛しい家族を作っていきたいな」と思ったりすることです。
自分の人生において、誰かと結婚するということは、どういう意識になることか、という、
気持ちの上で「結婚したい」と思うことでしょうか。

一方、
「社会制度上の結婚」というのは、
婚姻届けを出して、日本社会において「結婚という社会契約を行いました」ということです。
それにより、様々な社会福祉や相続、税金などの法制度、
住宅ローンや不動産などの財産を所有する際の権利制度、
または怪我や病気、入院や死別などにおける各種手続きや段取りにおける社会常識や法整備など、
様々な場面における「スムーズ」が、一括されてセット商品になっている「結婚」のことです。

これは、若いカップルが意識することはそれほどないとは思うんですが、
アラフォーやアラフィフあたりの皆さんから気にするんじゃないでしょうか。

このように、
「結婚」がカップルにもたらしてくれる特典は、
たくさんあるんです。

精神的な面でもそうだし、社会的な面でもそう。

それは各国で違うし、それぞれの国の特性に合った制度になっているんですね。
僕は、日本でも早く同性婚が実現してほしいと思っています。
だけど「他の国でもやってるんだからウチの国でも」という安易な考えで同性婚にこぎつけてほしくないです。
それによるデメリットがあるとしたら、
それはどんなことなのか。
そして対策はできるのか。
いろんなことを客観的に見て、
自分が同性婚を実現させたいからって視野を狭くさせるんじゃなくてね。
せっかくならみんなに喜んでもらえるような制度になってほしいなーと思います。

「結婚したい」っていう気持ちと、
「結婚する必要がある」という現実。
「結婚」はそれらを全部解決するパッケージ商品です。

精神的結婚は自分次第。問題は社会制度上の結婚。

自分の気持ち次第で、精神的結婚はいくらでも何とでもなります。
問題は「社会制度上の結婚」の方です。
こればかりば自分次第ではどうにもなりません。

異性カップルが結婚した時と同じくらいの社会制度の法整備がなされればそれでいいです。
そのために「僕は同性愛者です」という社会的な登録が必要なら、します。
「そんなの恥ずかしくてできないよ」っていう同性愛者は別にしなくてもいいんです。
ストレートの男女でも、結婚しなくてもいいという人はいます。

ただ、権利として、
権利さえも認められていないのは、現状問題です。

もちろん課題もたくさんあります。
それについては別記事で書いていこうと思いますが、
それを乗り越えることで、
また多くの人が幸せになれるのであれば、
チャレンジするに値すると思います。

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