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同性愛の矯正治療施設/映画「ある少年の告白」のススメ【後編】結婚しないと幸せじゃないのか

●ゲイの人向け
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【ネタバレ無し】

前回に引き続き、
映画「ある少年の告白」を見た感想をお伝えします。

前回のお話を読みたい方はこちらへどうぞ!
同性愛の矯正治療施設/映画「ある少年の紅白」のススメ【前篇】

ゲイである少年が、
同性愛者の矯正治療施設に入って、
その後の人生を考えるという映画です。

映画『ある少年の告白』予告編(90秒)

上野正卯(うえの・しょうぼう)


1979年・千葉県生まれ・ゲイ。
現在、付き合って7年になる彼氏と同棲中。
大学卒業後は教育業界で18年。
ゲイとして悩んだり工夫したりしたことが、
多方面で大きく活用できることを実感しています。

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世の中のだれもが「幸せになりたい」

ゲイを治したい。
でも治らない。
いや、治そうとする気持ちが足りない。
本気で気持ちを強く持つ。
もう少しで何とかなりそう。
いや、でもダメだ。

ゲイから逃れたと思いきや、全然逃れられてなかったり、
という行ったり来たりを繰り返しながら、
前進している感じがしない。

こんな、もがき苦しみを、数年続け、
ふと思うんだ。

「オレ、なんでこんなことやってんだろ・・・」

自問自答するんだ。

お前はなんでゲイを治したいって思うんだ?
結婚して普通の人生を歩みたいから。
普通の人生って、結婚が目的か?
そりゃそうだ。当然子どもが欲しい。
なぜ子どもが欲しいんだ?
だってそれが幸せだろ。
子どもがいたって不幸になる家庭もあるぞ?
そんなわけないだろ。どんな家庭だよ。
例えば家庭内暴力で子どもが親を殺すとか、親が子どもを殺すとか。
じゃあ子どもがいるのと、幸せは、関係ないってことか?
どうかな…どう思う?
んー、子どもがいれば幸せになりやすいのかもしれないけど…
…かもしれない?
うん。「子ども」とか「結婚」っていうのは、幸せ「方面」に向かいやすい。
なるほど。あくまで「方面」か。
そう。幸せの匂いのする方に向かいやすいんだけど、必ずじゃない。
じゃあ、子どもがいなけりゃ絶対不幸になるのか?
いや、それは違うと思う。
なんでだ?
だって、例えば子どもが授からない夫婦はみんな不幸かって言いうと、違う。
じゃあ子どもを持たない夫婦が幸せになるって、どういう状態のことなんだ?

・・・とまぁ(笑)、
僕は中学生のころからこんな「ひとり会議」をやってたw

「結婚」は「幸せのパッケージツアー」

確かに、世間一般で言う「幸せ」っていうのは、
「子ども」「結婚」なんだろうけど、
それはあくまでも「幸せのパッケージツアー」でしかない。
一応、人生の見どころを見せてくれる。
だから「子ども」とか「結婚」っていうのは、
みんなが喜ぶような観光名所のようなものだと思う。

もちろん、そういう観光名所はやっぱりすごいし、
大きな感動も得られるし、他の人たちからも共感も得られやすいし、
多くの人を惹きつけるだけの魅力も、パワーも、ドラマも、感動も、つまってる。
困ったことがあれば相談アドバイスもできるし、
便利な法律も整備されてる。

例えば、
ピラミッドに行けば、エジプトに行った気になる。
大きな感動も得られるし、他の旅人たちと感動を共感しやすい
多くの人を惹きつけるだけの魅力も、パワーも、ドラマも、感動も、つまってる。
困ったことがあれば相談見学ポイントをアドバイスできるし、
便利な観光案内所も整備されてる。

だけど、それじゃエジプトを知ったことにはならない。
ピラミッドを通じて、
エジプトの人々がどのような思いでこの地に情熱を注ぐのか。
そういうことを知るのが、少しでもエジプトを知ることになるんじゃないか。

だから、
結婚したから幸せになれるわけじゃない。
結婚したから一人前っていうことでもない。

結婚を通じて、人生の幸せとはどういうことなのか、を、
しっかり見つめられなければ、
ピラミッドをDVDで見たのと同じ程度の経験になるだろう。

僕らゲイは、
結婚もできないし、子どもも持てない。
我が子が成長する喜びを味わうことはないし、
娘が彼氏を作ったことへの憤りを感じる父親にもなれない。

つまり「幸せパッケージツアー」に参加できないってことだ。

「幸せのパッケージツアー」に参加できなきゃ「冒険」

それじゃあ「パッケージツアー」に参加できない僕らは、
幸せになれないのか?

違う。

ピラミッドやスフィンクス、ナイル川に行かなくても、
自分でエジプトの良さに触れるような「冒険」に飛び出せばいいんだ。

普通の人には味わえないようなダイナミックな感動に出会えるかもしれないし、
ひとりで乗り込んだ長距離列車の中で、現地の人と恋に落ちるかもしれない。
逆にちゃんと考えて行動しないと、
誤って紛争地域みたいなところに迷い込んでしまうかもしれない。

そんな時、「パッケージツアー」の観光客に、
「ほら、言わんこっちゃない。だからツアーの方が良かったんだ」
って言われることもあるだろう。

ただし、
ここで強く言いたい。

「パッケージツアー」に参加するかしないか、が問題なんじゃない。
その「冒険」が、エキサイティングだったかどうか、なんだ。
そしてそれは、
冒険がすべて終わった時に、自分だけに分かるんだ。

つまり、
「結婚」や「子育て」をするかしないか、が問題なんじゃない。
その人生が、幸せだったかどうか、なんだ。
そしてそれは、
人生が終わった時に、自分だけに分かるんだ。

どちらがいい、なんて、
人に言われることじゃない。
自分の人生だ。
自分で決めることだ。
他人にジャッジされてたまるかw

ただし、
どちらの人生に進んだとしても、
目的は「幸せになること」なんだよね。

そのための冒険に出ようとしている、この映画の主人公と、
それを不安なまなざしで見つめつつ、どうサポートしていけばいいか、悩む両親。

そんな未来を見据えた家族のお話です。

(あー、結論まで長かったーw)

まとめ

幸せは「結婚」や「子育て」などのイベントで決まることではない

生きる目的は「幸せになること」

何をもって幸せなのかは「自分」が決める

コメント

  1. […] <同性愛の矯正治療施設/映画「ある少年の告白」のススメ【後編】> […]