
ホント申し訳ないんだけど
ゲイがどうしても気持ち悪くて
受け入れられない。
これって差別なの?
「気持ち悪いものを気持ち悪いって思っちゃいけないの?」
「嫌いなものを嫌いだって思っちゃいけないわけ?」
「それがLGBTの権利っていうなら、オレは同意できない」
って思わない?
確かに僕が反対の立場だったら、
そう思うかもしれない。
(ちなみに僕は異性カップルを気持ち悪いとは思わないよ)
でも、
ゲイを「気持ち悪い」と、
考えることすらダメなんだろうか?
なんかそうなると、
偏見の目で見ちゃダメ、考えてもダメ、って、
ダメダメダメ。
どないやねんwと思うよね。
この記事では、
そういう「気持ち悪い」という気持ちの在り方について、
ゲイ当事者の僕なりに、まとめてお伝えしたいと思います。
たぶん読み終わると、
そんなに堅苦しく考えなくていいんだなぁと思えるんじゃないかな♪
ちょっと気楽に読んでみてください♪

上野正卯(うえの・しょうぼう)
1979年・千葉県生まれ・ゲイ。
現在、付き合って7年になる彼氏と同棲中。
大学卒業後は教育業界で18年。
ゲイとして悩んだり工夫したりしたことが、
多方面で大きく活用できることを実感しています。
ゲイを気持ち悪いと思ってもいい
はい!
ゲイを見て気持ち悪いと思ってもいいよー!w
まぁ、僕も一応ゲイだから(笑)、
「気持ち悪い」って思われたくはないけどねw
でも日本国憲法には「思想の自由」ということが認められていて、
「頭の中で考えるなら、どんなことを考えてもいいんだよ」
ということなんだ。
だから別にゲイを見て「気持ち悪い」と思っても全然問題ない。
ってことは、
僕らゲイがイケメンを見て「カッコイイ!」って思ってもいいことにもなるよねw
ヘビを見て気持ち悪いと「思っていい」
あなたが、大の「ヘビ嫌い」だったとします。
そんなあなたがヘビを見て、
「うわぁ~!!気持ち悪い!」
って思ってもいいじゃん。
それを「差別だ!」って言うのは明らかにおかしいからね。
だからゲイを見て「気持ちわるぅ~!」って思っても、悪いことではないんだ。
そう、ここで大切なのは、
「思う」ならいい。
ってこと。
ヘビ好きな人を「ヘビ好きはみんな○○だ」と思うのは偏見
ただし。
いくらどんなにヘビが嫌いでも、
「ヘビが好きな人って、みんな頭がおかしい」とか
「ヘビが好きな人って、性格が暗い」
って決めつけるのは、間違っている。
っていうより、
事実じゃない。
ヘビが好きな人を、頭がおかしいとか、性格が暗いとか、
まったく根拠も何もないからね。
それを、偏った見方=「偏見」というんだよね。
実は、
偏見って結構、そこら辺に転がってる。
一部の政治家が、贈賄したとしても、
政治家がみんな贈賄するわけじゃない。
賄賂を贈る政治家がいる、ってことが事実。
一部の中国人が、マナーが悪かったとしても、
「中国人はみんなマナーが分かってない」っていうのは偏見。
日本での生活マナーを知らない中国人が多いって言うなら分かるかな。
(でも最近は少しずつ中国人の皆さんも勉強してくれているようですね)
一部の若者が、ハロウィーンの日に渋谷で騒いだとしても、
「今どきの若者は酒を飲んで暴れる」っていうのは事実じゃない。
ハロウィーンで騒ぐ若者もいるし、そうでない若者もいる。
情報の一部を切り取って伝達すると、
分かりやすい。
そして人は、
分かりやすいものを好む。
そして、そう、
自分の中にもたくさんある。
ちなみに僕は、偏見を持つことは悪いことじゃないと思うんだ。
ここからは僕の勝手な私見です。
偏見を持つことは悪いことじゃないんだけど、
視野が狭くなる。
考え方が貧しくなると思うんだな。
僕は、豊かな人生を歩みたい。
でもそれもその人の自由なので、
偏見まみれの人生でいいというのであれば、いいんじゃないかな。
だから僕も、
「ゲイなんて全員オカマっぽくて気持ち悪いやつらばっかりじゃん」
って偏見たっぷりに思っている人に対して、
「そんなわけじゃないんだけどなぁ」とは思うけど、
そう思うならそれもその人の自由かなと思う。
ヘビを見て気持ち悪いと「言う」のは注意
ヘビを見て「気持ち悪い」と「思う」のは自由(思想の自由)だ。
そして「気持ち悪い!」と「言う」ことも自由(言論の自由)なんだ。
だけど、
「言う」時は注意が必要。
昔はSNSがなく、個人の言葉の発信力は極めて弱かった。
だから「気持ち悪い!」って言っても大してダメージは生まなかったんだよね。
しかしだよ。
最近はちょっと難しくなってきた。
近年ではSNSなどで、個人の言葉の発信力が極めて高くなった。
誹謗中傷したことがリツイートとかされて拡散されたら、
多くの人が集団で一人の差別を助長したっていうことにもなる。
どんなことを言うのも自由なんだけど、
その一方で人が傷つきやすい状況になってきた。
そして、
人を傷つけたら、責任を取ることだってある。
最近のテレビ番組が、きわどい笑いを追求しにくくなってきたのは、
こういう理由なんだよね。
つまり、
便利な世の中になったことで、
人を傷つけることも簡単になってしまった。
だから僕たちは、
今まで以上に「人を傷つけない」ような発言の仕方、人の在り方を、
追求しなきゃいけなくなってきたんだね。
LGBTへの理解が深まった理由も、
僕はただの「時代の流れ」とは思っていなくて、
こういうSNSの便利さがアップしたからだと思うんだ。
昔は学校のクラスの一部の男子、って言っても所詮4~5人が、
「ホモだぁーw」って笑っていれば済んだものが、
SNSで発信することで、数十万人に広がる。
そしてそれを見た人たち全員が「ホモだぁーw」って笑うんだ。
すると、
傷つく人が、増えた。
傷つく傷も、深くなった。
だから僕らは、
今まで以上に、自分の思想や発言、行動が、
他人にどう影響するのかを意識しなきゃいけなくなったし、
そして同時に、
それはきっと、幸せな世の中に近づいたことなんだ、って思いたいね。
ヘビを好きな人に「君はヘビが好きだから、君だけお菓子をあげない」とするのは差別
ここからはNGなこと。
ヘビ好きな人を悪く思うことは自由だけど、
それを理由に、納得いかない(つじつまがあわない)ハブり方はダメ。
例えば、
「君はヘビが好きなんだから、そんな君にあげるお菓子なんてないから」
と「言う」「伝える」「そういうことにする」のはダメです。
そもそも、
みんなにお菓子をあげているのに、
ヘビが好きなことを理由に、
ヘビ好きの人にだけお菓子をあげないというのは、納得できないでしょ。
もうただのイジメだよね。
正当な理由がないのに、
ある一定のカテゴリーの人たちだけ、他のみんなと違う扱いにする。
これを、
差別と言います。
差別は日本国憲法第14条「法の下の平等」で禁じられています。
憲法違反だ。
同性愛者の結婚についてもいろいろ賛否両論あるけど、
僕は日本国憲法に反していると思う。
「みんな結婚できるけど、君たちゲイは、ゲイだから結婚しちゃダメね」
ってことだからね。
まぁ、ゲイの結婚については、
また別の記事でいろいろ書いてるから、読んでみてね。
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