僕がカミングアウトをするにあたって、
「僕がゲイだってことを分かってもらったうえで、この人と友達になりたいなー」
と思うことがあります。
ストレートの友達が欲しい理由
どうして僕がストレートの友達が欲しいのか、
いくつかの理由と合わせてお話しますね。
価値観の偏りを防ぎたい
やわらかく言うと「いろんな人と仲良くしたい」ってことです(笑)。
僕らゲイは、共感したいことがたくさんあるために、
どうしても同じゲイの友達ばかりを作りたがる傾向があります。
(もちろん個人差はありますけどね)
ですが、僕はカミングアウトをしたストレートの友達をどんどん作るべきだと思っています。
でも勘違いしないで欲しいのですが、
ゲイのみんながみんなカミングアウトをどんどんするべきだということではありません。
同じことばかりを続けていては、価値観が偏ってしまうということです。
ゲイの人はこういうことをよく考える、ということがあります。
例えば、ゲイの世界はとても狭いので、
お互いに助け合ったり、共感しあったりすることが多いように感じます。
しかし、実際僕らが生きる社会は、ノンケ(ストレート)の人がたくさんいます。
ゲイだろうがノンケだろうが、
いろんな考え方・価値観に触れて、
たおやかな思考回路を作っていきたいと思います。
社会の縮図でデモンストレーションしたい
ズバリ言うと、
ノンケといるより、ゲイといる方が居心地がいいです。
なぜなら、
演じなくていいからです。
ノンケを演じなくてもいいし、思ったことをポンと口にしても問題ありません。
「あー、あの男の子かわいいねー」
「この前、彼氏がさー」
と、何の気兼ねもなくポンと言えます。
そもそもノンケの皆さんはそういう生活に慣れているし、
僕らゲイもそういう社会になってほしいとは思います。
だけど現実、まだそんな社会ではありません。
ノンケの皆さんが、僕らゲイのことをどう見ているのか、
そしてどんなことに疑問を持っているのか、
どんな話題に触れにくいのか、
ゲイを知ってほしい
もうね、ガンガン何でも聞いてほしいですね(笑)。
僕から、ノンケの皆さんに発信したいこともあるけど、
やっぱりどういうことに不思議さを感じるのか、
知りたいな(笑)。
僕には、ゲイだとカミングアウトをしたノンケの友達がいます。
彼らは僕のカミングアウトを、とても温かく、そしてファンキーに受け止めてくれました(笑)。
カミングアウトって、
「ゲイなんだよ」ということを知ってもらって終わりじゃないですね。
「ゲイなんだよ」ということを分かったうえで、どういう関係を築いていくか、です。
だから、カミングアウトをされたノンケ側だけの話じゃなくて、
カミングアウトをした僕側も、もっと伝えなきゃいけないし、彼らのことも知っていかなきゃいけない。
そうやって、人間関係って築かれていくもんですからね。
そういうことでもあるから、
やっぱりゲイってどういう生態(笑)なのかということを、伝えたいですね。
そのうえで仲良くなれたら、本当に素敵だと思います。
ゲイだ、ノンケだ、…ってこと関係なく仲良くなりたい
音楽をやってるとこう思うんです。
「このミュージシャンが好きだから」
「こういうジャンルが好きだから」
っていう条件は、ただの「キッカケ」にすぎないなーと。
結局、一緒に音楽を作り上げていく過程では、
その人が「どういうヤツか」ってことの方が重要になります。
だからね、
「ゲイだから」「ノンケだから」「男だから」「女だから」「教師だから」「キャバ嬢だから」
っていうのは、関係ないんです。
それはただの話のキッカケ。
結局、目の前の人がどんな人かってところで、仲良くなれるかなれないかは決まってくる気がします。
だから僕も、
「ゲイだから」ってフィルターを、周りのノンケが気にせずに僕と話してくれるような、
そんな、いわゆる「フツーのゲイ」になりたいです。
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