地方のゲイは孤独?いやいや、大丈夫です。

HOW TO for GAY

地方のゲイは孤独だとよく聞きます。
僕は今関東圏内に住んでいるので、
ゲイの友達は容易に作ることができる環境かなーとは思うんだけど、
地方に住んでると、リアルするっていってもなかなか難しいですよね。

そんな地方に住むゲイの方へ、
もしかしたら現実的ではないことも書いちゃうかもしれませんが、
いろんな方々の意見を聞いたうえでの僕の思うところをご紹介します。

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大都市に移動しちゃう系

やっぱりたくさんのゲイが住んでいる大都市圏に足を運ぶ以外ない!
・・・と思う方へ!
僕は関東圏内に住んでいますが、
実際にはこういう行動を起こして、東京に出てきた友達を何人も知っています。
いくつか例をご紹介しますね。

大都市圏に住んじゃう

地方に住んでいた友人がいるんですけど、
ある日、東京に遊びに来てゲイとリアルして、
すごく楽しかったみたいなんです。
まぁ、やっぱり地方でゲイっていうと、そもそも会える人が少ないし、
会えたとしてもタイプじゃなかったり、友達としてでも気が合わなかったりすることが多い、と。
でも東京に出てきて、いろんなゲイがいて、
気の合う友達なんかもいると、やっぱり東京に住もうと思ったみたいなんですね。

突然ですよ(笑)、ポンとカバンひとつで東京にやってきたんです(笑)。

ゲイの友達の家を転々としたり、
知り合いの家に転がり込んだりしながら、
まずは仕事を探して、就職して、収入が安定したら部屋を借りて・・・
ということをやっていました。

ただ、あらかじめ誰かと泊まれるくらいの仲になっておく必要があります。
彼は僕の部屋にも1週間くらい泊まっていきました。
タダで泊めてあげました。
彼は少しお金を置いていこうとしましたが、
そういう気持ちを示してくれるだけで、僕は嬉しかったし、
そもそも友達ですからね。
彼がカバンひとつで東京に出てきてがんばろうと思っているのも嬉しかったし、
彼も遠慮していろいろご飯作ってくれたり家事をしてくれたりしたので、
僕はそれで全然OKでした。

やっぱり、応援したくなるとか、友達としていいヤツだとか、
最初はちょっと大変かもしれないけど、
「早く仕事を見つけないと、友達に迷惑をかけ続けることになる」
って言って一生懸命仕事を探しているのを見るとね。
応援したくなります。

大都市圏に遊びに行く

仕事の出張とか、コミケみたいなイベントなんかで関東に出てきて、
そのついでにゲイの友達何人かと遊んで帰る、っていう人もいますね。

そういう場合は、だいたい数日間くらい滞在する人が多いみたいです。

宿泊場所について

泊まるところは友達の家。
僕んちは彼氏と同棲しているので難しいですが、
ひとり暮らしのゲイって結構いますからね。

でも、これもあらかじめ仲良くしておく必要はあります。
だって知らない人を泊めるって、泊める方も警戒しますからね。

もちろん、誰にも気兼ねなく自由に寝たいってことならホテルを取ってもいいし、
都心のビジネスホテルなら10000円以内でフツーに泊まれるし、
千葉とか埼玉に行けば6~7000円くらいでも泊まれます。
カプセルホテルにすればもっと安いし。

いろんな宿泊場所を探すならじゃらんとかいくらでも調べられますからねー。
他にもエクス○ディアとかあるけど、なんかいろいろトラブルも報告されているみたいなので、
ちょっと敬遠したいかな…。
以前僕が沖縄旅行に行ったときは特に問題なく使えたのでケースバイケースなんだとは思います。

移動手段

大都市圏まで行く交通手段は主に次の3つかなと思います。

・鉄道(新幹線、青春18きっぷなど)
・バス(時間帯や種類によっては安いもの、豪華なものなどいろいろあります)
・車(自分で運転)
・ヒッチハイク
・自転車

・鉄道について
まずは普通に電車で行くっていうのもあるけど、
やっぱり「青春18きっぷ」が安くていいですよね。
簡単に説明すると、
5枚つづり(5枚の回数券)の、11,850円でJRの普通列車(新幹線や特急はNG)が乗り放題っていう切符です。
それで、その5枚を、1人で5日間使ってもいいし(連日でも飛び飛びでも構わないけど使用期限は決まっている)、
5人で分け合って1日で使い切ってもOK。
だから実質1日3,000円くらいでJRが全国乗り放題なわけです。普通列車だけど。
春休み、夏休み、冬休みに発売されることが多いので、
あっちこっち乗り降りして遊ぶなら、ぜひ長期休暇を利用して使ってみたいですね。
(わかりやすく説明したのでおおざっぱな表現になっています。正しく&詳しくはJRのサイトを見てください)

・バス
バスは本当にいろんなサイトがあります。
高速バスドットコムなんか有名じゃないんでしょうか。
東京ー大阪間なんて3000円を切ることもありますよね。夜行バスとか。

目的地がバシッと決まっているなら、夜行バスの方が安くできます。
いろいろ見て回るなら、18きっぷってところでしょうか。

・車(自分で運転)
途中のSAや道の駅で車中泊をしたり、いろいろ移動したりするのには便利ですよね。
一番自由が利くのが車でしょうね。
まぁ運転がしんどい人はしんどいんでしょうが(笑)、
僕は運転が大好きなので、全然平気です☆

・ヒッチハイク
ヒッチハイクって、僕も見たことあります。
高速道路のSAとかで、段ボールにマジックで行き先書いて立ってる大学生くらいの男の子とかね。
あれってたぶんYouTubeとかでカメラ回してるのかなぁ…(*_*;
無許可で動画に出されるのとかって絶対嫌だから僕は乗せないけど、
礼儀正しい人とかだったら乗せてあげてもいいかなーって思うこともあります。

・自転車
少年の冒険系ですね!
体力や天候にも大きく左右されます。
僕もやったことあるんですけど、
夏だったかな、ゲリラ豪雨が長引いて全然走れなくなって大変でした。
宿を予約していたんだけど、時間的に到着できそうになくて、
電話で謝って謝って、どうにかキャンセルせずに泊めてもらいました。食事も用意してもらえて。
日程に余裕を持って、だいたいの計画だけ立てて、
たどり着いた街で宿を探すのもよし。
公園や安全な場所での野宿っていうのもよしですね。

地方にいつづける系

やっぱり家族と離れたくない、大都市圏に行く勇気がない、
という人は、地方に居続けながらも、ゲイと交流することは、まったく不可能ではないと思います。

地元で探す

9monstersなどは有名なアプリですよね。
GPSを使ったゲイのマッチングアプリです。

ただこのアプリで注意が必要なのは、
地元でゲイと出会った場合、それが知り合いだったり、知り合いの知り合いだったりして、
リアルな人間関係の枠内にいる可能性があるという点です。
別に構わないという人はいいんですが、
やはり狭いコミュニティの中で、自分がゲイだとオープンにできる人ばかりではないはずです。
ですから、顔画像は一旦出さず、
年齢や身長体重、職業や趣味などで探したり、
メッセージのやり取りを何度か重ねていく中で、
自分のコミュニティ外の人だなということを確認したり、
この人だったらバレても口外するような人じゃないなということをしっかり確認し合って、
(大事なのは自分も相手にそういう態度を取らないということです)
地理的に少し外した場所でリアルするなどどうでしょうか。

また、アプリにはいろいろな目的の人がいるという点も注意が必要です。
友達を探している人、恋人を探している人、カラダ目的の人、など、
別に、どんな目的が良いとか悪いとかではなく、
自分の目的と相手の目的が合致するかしないか、です。
その辺も、メッセージのやり取りでしっかりと確認し合いながら、
コミュニケーションを取っていく必要があります。

やっぱり近いところで気の合うゲイの仲間がいると心強いですよ。
もちろん、気が合わなかったら難しいかもしれないけど、
それはお互いの歩み寄りでなんとかできるかもしれないし。
そういうところに、やっぱり自己主張ばかりじゃなくて、
相手を受け入れる心の広さっていうのが培われていく気もします。

ネットで探す

リアルしなくても、
ネット上で友達を作るのもぜーんぜんアリですよね。
僕も以前そういう友人が何人かいました。
同い年で、僕は関東、相手は北海道だったかな。
顔写真を送り合って「やべぇー、イケメンだぁーw」とか盛り上がってましたね(笑)。

距離を置いた方が、気軽に付き合えるっていうのもあったりして、
結構長くメールのやりとりをしてたかな。
いつからかしなくなっちゃったけど、
彼は今頃どこで何してるんだろう。

大人になってから、彼に会ってみたいなーとか思うこともあって、
こういう人間関係を築けるのも、ゲイならではの面白いところだと思います。

【結論】自分の居場所を自分で作ると宝になります

地元でも、大都市圏でも、ネット上でも、どこでも。

「自分の居場所」というものを、
学校や家庭、会社以外に、どこか1つ、作ってみると楽しいです。
特に学生のうちは、家族社会と学校社会しかありません。
そのどちらかが崩壊したら、もう片方の社会に逃げるしかない。

でもそれもできないとき。

自分の行き場所がなくなって、ひとりになると、つらい。

僕はそういう時、
高校の同級生や、ゲイの友達と会って、よく話していました。
そういう友達に依存しているわけじゃないんだけど、
今から思えば、とてもとても大切な存在だったんだなと思います。
自分の悩みを話さなくても、
何か1つのことを、一緒になって笑って「面白いね」「楽しいね」って言えるだけで、
どれだけ心が救われたことか。

僕は今、音楽活動をしています。
だから音楽を通じて、また新しい友人がたくさんできました。
だから僕には、家族も、会社も、同級生も、音楽仲間も、ゲイの友人も、
いろんな社会が僕を迎えてくれます。
だから、音楽をやっていて良かったなーって思うのと同じように、
ゲイで良かったなーって思います。

こんなこと、中学生の僕だったら「ゲイで良かったって言ってる人が信じられない」って思ってましたからね(笑)。
覚えてますよ(笑)、ゲイなんてキモいから絶対にならない、って。

でも今じゃ、
ゲイだったから、教室の男子の気持ちも女子の気持ちも、保護者のお父さんの気持ちもお母さんの気持ちも分かる。
ゲイだったから、いろんな人と仲良くなるスキルが身についたんだと思う。
ゲイだったから、悩みに悩んで、悩み抜いて解決することに慣れたんだと思う。
ゲイだったから、結婚できない代わりに「カタチだけじゃない本当の幸せって何だろう」って思えるようにもなった。
ゲイだったから、いろんな境遇の人を素直に「素敵だね」って思えるようになった。
ゲイだったから、不幸だと思えることも、幸せに変えて、運に変えて、人生を切り開く力を得られた。
って、本当に心から思えます。

だからね、
手段は自分次第。工夫次第。

友達は、たくさんじゃなくていい。
少しでいいから、作った方がいいですよん♪(*´ω`*)

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